SSブログ
 ご覧いただきありがとうございます。
近時、手の不自由が増してきて、不満足な絵が多くなりました。
絵に対する姿勢をより自由にしたいと考えています。
出来上がった絵を掲載するので更新は不定期になろうかと思います。
ご了承ください。
ペンダントアート ブログトップ

宝飾というものを考えてみる [ペンダントアート]

 

   IMG_1892.JPG

   ペンダント                         4号透明水彩

 

          東京・銀座の著名店で

          縁があって

          「江里康慧・佐代子」展を観たことがある

 

          江里康慧氏は、京都在住の仏師

          佐代子夫人は、切金師で人間国宝

          (佐代子夫人は昨年他界された)

          長い年代を経た仏像を見慣れたものにとって

          造りたての仏像は

          鮮やかな切金細工、色彩を施され

          美術工芸品だった

          従来抱いていた仏像のイメージとは

          かけ離れた

          きらびやかな展示会だった

 

          いい機会とばかりに

          日頃は縁のない宝飾店を見学した

          デザイン、素材の仕上げ、など

          どれをとっても

          ため息が出るほどに美しい

 

          それ以来、宝飾品というものを

          興味を持って見るようになった

          仏教経典にも

          金、銀、瑠璃、瑪瑙・・・と

          宝飾について記述されている

 

          装飾、宝飾って何なのだ

          表面を装うもの

          権力、金力を誇示するもの ?

          人の欲の象徴ではないか

          と言うと、諸方面から

          喧々諤々と非難の嵐がきそうだ

 

          京都、奈良をはじめ、国内の

          神社仏閣には

          年代を経て

          装飾をはぎ取られた

          建築物、仏像類が

          我々に安らぎを与えてくれる

          余計ななものをそぎ落としてこそ見えてくる

          本物の美しさが、そこにはあるように思える

          だからこそ、自然と合掌する心持になる

 

          人も同じではないか

          精神を鍛えてこそ

          内面からにじみ出る美しさが

          自然と現れる気がする

 

          すべて、道を究めるということは

          精神を鍛え抜くことと

          先達は言い残している

          肝に銘じたい

 

     ちなみに、ペンダントは雑誌の写真を拝借、背景は、某デパートの宝飾品売り場の

    イメージ。ペンダントの価格は、10万円台後半だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


nice!(24)  コメント(27) 
共通テーマ:趣味・カルチャー
ペンダントアート ブログトップ