牛骨とシクラメンのある静物

　台風9号の災害は、時間の経過と共に明らかとなり拡大しているようです。被災者の方々には心よりお見舞い申し上げます。

　さて、「美術研修所」シリーズ５回目は、1年余り通った中で自己満足している2点を掲載いたします。うち「バイオリンのある静物」は、以前にも単独で載せましたのでご記憶のある方もあろうかと思います。

　この作品は、最初、シクラメンの背景を濃い目のブルーに描きました。シクラメンの花は目立つが、鉢と葉が沈み込んでしまいました。牛骨ばかりが浮き上がる結果となってしまいました。描き直そうにも、時間切れで、モチーフはバラバラになり不可能。そこで、トレーシングペーパーを買ってきて元の絵の輪郭を写し取り、自宅で描き直しをしました。このようにして出来上がったものです。シクラメンの背景の色を変えるだけで随分時間を取ってしまいました。しかし、2度同じ対象を描きなおすと、写実だけではなく、自己主張を採り入れることも可能なのかと別の収穫を得たような気分にもなりました。(絵の写真がもう少し上手に撮れたらよかったのですが・・・・・)

　先生から合格点を頂いたのは2回しかありませんでしたが、そのうちの1点です。バイオリンケースの濃いブルーは、3度くらい塗り重ねています。あと、弦には苦労しました。このために極上の筆を買う破目になりました。

　俳　「秋嵐信号灯のみ目立ちけり」　　よしあき

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント 1

牛骨にちょっとびっくりした。
直線の弦、どうして描くんだろう、フリーで書くのかな。
by enosan (2007-09-08 10:25)