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 ご覧いただきありがとうございます。
近時、手の不自由が増してきて、不満足な絵が多くなりました。
絵に対する姿勢をより自由にしたいと考えています。
出来上がった絵を掲載するので更新は不定期になろうかと思います。
ご了承ください。
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高雄・神護寺 [水彩画・デッサン]

西明寺より再度バス通りに出て「高雄橋」を渡ると、いきなり急な登り階段が始まる。小生が40歳前半、京都在住中に子供連れで清滝川を上り、ハイキングして以来だったので、覚悟はしていたが、この石段の上りはハードで、脚力の衰えを痛切に感じた。最後の曲がり角を過ぎて新緑に覆われるように現れた「仁王門」は「待ちかねていたぞ」とでも言いたげに見下ろして建っていた。

仁王門の仁王像を仰ぎ拝し、門を抜けると境内がひらけ、右に書院や鐘楼が見える。

さらに奥へ進むと左に明王堂、五大堂、そして毘沙門堂を右に折れると、左に大師堂が正面に姿を見せ、もう一つ右に曲がると、真正面に石段、その高みに朱色の金堂が見えて、伽藍のほぼ全容が現れる。

古く、西暦624年から14年間、弘法大師が住持し、真言宗立教の基礎を築いた、と伝えられている。境内は広いが、高山寺ほど鬱蒼とはしておらず、明るくひらけて、心地よい風が何処に居ても吹き抜ける程の伽藍配置である。

上のデッサンを絵にしました。

 「風涼し高雄の寺の大伽藍」  よしあき

 

 


京都・高雄・高山寺 [水彩画・デッサン]

京都駅よりJRバスに小1時間揺られると終点「栂ノ尾」に着く。これより清滝川に沿って、栂ノ尾、槇尾、高雄いわゆる「三尾」を巡る。

国宝の「石水院」。開祖明恵上人が住房とした建物。簡素で優雅、しかも機能的で、住宅建築の傑作とされている。

折りしも、新緑の頃、磨き抜かれた床に新緑が反映し、合掌する童の像は射し込む光に向かう姿であった。

建物のあまりの素晴らしさに何回も何回もぐるぐる回って、拝観した。幸い、紅葉の頃とは違って人の数はそれほど多くはなかった。風通しもよく一日中でも居たかった。

高山寺の参道入り口。苔むした石灯籠、石畳に目を奪われる。小生は、順路を逆に巡って、入り口よりお寺を出た。

 「緑さす石水院の静けさよ」  よしあき


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