SSブログ
 ご覧いただきありがとうございます。
近時、手の不自由が増してきて、不満足な絵が多くなりました。
絵に対する姿勢をより自由にしたいと考えています。
出来上がった絵を掲載するので更新は不定期になろうかと思います。
ご了承ください。

薔薇の花 [油絵]

 1982年、東京から京都に転勤したことに伴い、住いが東京都下から京都市に隣接する向日市に変わった。家族ぐるみで引っ越したが、職場、学校、近所づきあい等々、それぞれの立場で環境の変化になかなかついてゆけず、しばらくの間、家族皆が苦労した。そんな折、家内が「市民油絵教室というのをやっているよ」と声をかけてくれた。最初は、余り気乗りしなかったのだが、子供が以前、油絵教室に通っていたことがあり、道具は揃っている。まあ、行ってみようか、というのが油絵との付き合いの始まりとなった。

 

 薔薇の花                           8号

 スケッチ、水彩とのつながりは学生時代から細々と続いていた。まず、困ったのは油の扱いだった。手や衣服につけばなかなかとれない、独特の匂い、なかなか乾かない、乾かないと次に進めない苛立ち。さらにストレスが増幅された気がした。家族も匂いの強さには閉口していたようだ。日曜日の午後3時間、仲間が数人、先生は画材屋を併せ営む洋画家A氏。2、3回、通ううちに麻痺してきたのか、慣れてきたのか分からないが、描く楽しさの比重の方が大きくなってきた。家でも一室にこもり窓を開け放った。油との付き合いにも慣れてきた。この絵は、そんな頃の習作。家で半分、教室で半分の作業だった。

 俳 「バラの花美しけれど棘のあり」  よしあき

 


nice!(9)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 9

コメント 2

enosan

やはり水彩画より油絵は大変なんだ、時間もかかるようだし。
一日に何枚もというわけにはいかないのですね。
by enosan (2007-10-24 12:08) 

よしあき・ギャラリー

enosan
毎度、nice & コメントありがとうございます。
確かに油絵の方が技術的に難しく、キャンバスに最初の色をしっかりと塗りこんでおかないと、如何に素晴らしい絵が出来たとしても、長年経つと絵の具がはがれてゆくということがあります。名のある画家でも、下地をおろそかにした作品は、補修して維持していくのが大変と聞きます。油にも下地用に始まり仕上げまでに何回か種類を使い分けたりもします。油の調合が画家によって秘伝とされるとまで言われます。薄塗り、厚塗り、際限がないくらいの技法があり、私に言わせるととてつもなく奥が深いものです。名画のX線写真を撮ると、下に別の絵があるということもよくあり、私も、出来の悪いキャンバスをやすりで平らにして、上から別の絵を描きました。画材も水彩に比べると高価なものになります。
by よしあき・ギャラリー (2007-10-24 15:28) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0