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 ご覧いただきありがとうございます。
近時、手の不自由が増してきて、不満足な絵が多くなりました。
絵に対する姿勢をより自由にしたいと考えています。
出来上がった絵を掲載するので更新は不定期になろうかと思います。
ご了承ください。

佐伯祐三「田端駅付近・1926年」:模写 [油絵]

 佐伯祐三(1898-1928)は、大阪生まれの洋画家。1922年東京美術学校を卒業し、渡仏、ブラマンクに師事し、大きな影響を受ける。パリの裏町を粘りある暗い色彩で描いた。一旦帰国するが、再度渡仏。その後が制作の絶頂期とみられているが、同時に精神異常の極限状態に近づき、3月の連日雨の中での外での制作に病を発症して30年の短い生涯を終えた。400点を超える作品を残した。絶えずつきまとう死の影におびえつつ、それと競い合い、「生への証=自己確認」としての画業を執拗におし進めた壮絶な生涯だった。

 以上は、1988年に開催された「没後60年記念・佐伯祐三展」の資料より抜粋。

  田端駅付近:模写 ↑                        6号

 田端駅付近(佐伯祐三画集より転写)     72.8×90.8cm 

        ( 画集の絵をスキャナーで取り込んで掲載しました。)

 同氏の死に近い頃の制作は、ゴッホに似たところがあり、いわゆる、天才と狂人の間を生きた人の絵として惹きつけられた。彼の絵を模写することによって、彼が絵に託したものが何なのかを問うつもりで描いた。小生としては思い出深い絵である。結局、彼の意図するところは、凡人の小生には分からなかった。ただ、彼の絵としては明るく、元気をもらえそうな作品で好きである。 

 

 

 

 

 

 

 


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コメント 8

enosan

模写はなんとなくわかりますが、転写との違いがわかりません。
できたら教えて下さい。
by enosan (2007-10-29 10:03) 

よしあき・ギャラリー

enosan
nice ありがとうございます。私の表現が間違っているのかもしれませんが、「転写」は、佐伯祐三の画集の中から対象の絵をスキャナーで取り込んでブログ上にアップしたという意味です。写真もそうだと思いますが、実物から映像にすると微妙な色の変化が発生します。私はこの絵の実物を観ましたが、やはり画集に掲載されている絵とは違っていました。さらに、その画集も18年経過していますから、現在とは撮影技術、機材、印刷技術の進歩があるでしょうから、ブレも大きくなっていると思います。言葉足らずで申し訳ありません。
by よしあき・ギャラリー (2007-10-29 12:12) 

enosan

再訪問
よくわかりました、お手数かけました。
それにしてもうまく模写されていますね。
by enosan (2007-10-29 12:46) 

schnitzer

当時の田端はこのようになっていたんですね。
今とは大違いですね。
ちなみに、私は模写された方の絵が好きです。
いつものようにやさしいタッチがなんともいえません。
by schnitzer (2007-10-29 19:08) 

よしあき・ギャラリー

schnitzer さん、こんばんは。
nice そして ゾクゾクするようなコメントをいただきありがとうございます。
by よしあき・ギャラリー (2007-10-29 19:52) 

トータン

腕木式信号機ですか・・・・懐かしいです
この模写で何時間ほど掛かりますか? 素晴らしいです!
by トータン (2007-10-29 21:15) 

よしあき・ギャラリー

takagaki さん、niceありがとうございます。お忙しいのに目を通していただき感謝しております。
by よしあき・ギャラリー (2007-10-30 06:11) 

よしあき・ギャラリー

トータン さん
コメントありがとうございます。この絵の模写は、確かな記憶ではありませんが、yellow ocherの地塗りのしてあったキャンバスに描きましたので、乾きを入れて延べ5から6時間だったと思います。私の場合、形作りに時間がかかってしまいます。
by よしあき・ギャラリー (2007-10-30 06:23) 

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