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 ご覧いただきありがとうございます。
近時、手の不自由が増してきて、不満足な絵が多くなりました。
絵に対する姿勢をより自由にしたいと考えています。
出来上がった絵を掲載するので更新は不定期になろうかと思います。
ご了承ください。

京都御所の桜 [水彩画]

3月下旬、タクシーの運転手さんの情報を得て、いつ降りだしてもおかしくない空を眺めつつ、地下鉄烏丸線「今出川」駅で下車、同志社前より御所に入る。西へ少し歩くと目の前に画面の景色が広がった。高めの山桜あり、低めの枝垂れあり、潤いにあふれ生き生きとそれぞれの美しさを誇るかのように、微妙に色を違えた花が咲いていた。小雨が降ったり止んだりの中で、幸いにも大きな樟が立っており、その下でスケッチブックを広げていた。

 「天に地に小雨に霞む桜かな」  よしあき 

目の前に「どうぞ、よくご覧ください」とばかりに、大きな花房が重さを持て余すようにしてある。くすんだ空に、太い幹を中にして花笠が広がり、地には水を含んだ芝が鮮やかに見える。

 「枝垂れる桜が傘に小雨かな」  よしあき


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