晩秋の奈良:2「秋篠寺」Ⅱ [淡彩スケッチ]
秋篠寺は、光仁・桓武両帝の勅願により、法相宗の善珠僧正が開基、1135年の兵火で七堂伽藍を焼き、残った講堂を鎌倉時代に修理して本堂としている。「伎芸天立像」のほか、本尊の木造薬師三尊像のほか多くの重要文化財がある。(マイペディアより抜粋)
大元堂 4号
秋篠寺の別尊「大元師明王像」(重文)を安置する。本堂の前の広場の左側に建つ。
本堂の前には、細かな砂利が敷き詰められていて、このお寺の中では、唯一の広場となっている。本堂の基礎の石積みに腰掛けてスケッチする。静かな時間が流れて行く。絵というものは、対象と対峙し、共に時間を過ごすという特徴があると思う。空気の動き、日差しの移ろい、そのようなものを感じながら互いに見つめ会う。渋く、悠久の時を経たお堂は、いかにもこのお寺にふさわしく感じた。
晩秋の奈良:1「秋篠寺」 [淡彩スケッチ]
明仁天皇の第2皇子が1990年に結婚され、秋篠宮家を創設以来、秋篠の地を訪れてみたいと思っていた。1992年12月念願がかなった。このときの旅行は、かなり欲張って行動範囲を広げたので、4号、および、はがき大のスケッチブックと、簡易水彩セットを持参した。旅先での便りを出すのも良いなと考えたこともある。
国宝・本堂 4号
秋篠の里と呼ばれる雑木林の中にひっそりと建つ古刹。芸術を志す者、芸能人が崇める重文「伎芸天立像」は、本堂の中に安置されている。少しでも人の心を動かせるような絵が描けますようにと合掌した。
俳 「伎芸天願掛け祈る小春かな」 よしあき
「秋篠寺」 http://www.eonet.ne.jp/~kotonara/akisinoderano.htm